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1986年に公開された「ミッション」。
イエズス会の南米への布教と植民地化への軋轢を描いた作品ですが、記事のタイトルを見ている内に、この映画をもう一度見たくなって、ネットで観ました。(しかし、レンタルDVDにも無いし、手頃な有料配信も無かったので、youtubeの英語版を観ました)

公開当時、自分は東京におり、仕事を辞めたばかりでしたが、何となく惹かれるままに小さな映画館で観たのでした。

今回、やっとこの映画の真髄が掴めた気がしました。
実に35年もかかっています。

この映画、テーマは宗教でも植民地支配でも、ヒューマンドラマでもなく、「人にとって大切な事は生命をリスペクトするということ。そして、どんな人もその生命(存在)は差別されるべきではない」ということなのではないかと思います。

「ミッション」は実話を元にしたフィクションですが、標題の通り、我が長崎にやってきた宣教師たちは、史実として「超人的な行い」を成し遂げています。

特に幕末から明治期に布教にやってきたパリ外国宣教会の神父たちの、その生き様は、文字通り「神以上の存在として人々に影響を与えた」、或いは「人として至高の生き方をした」と言っていいだろうと思います。

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