また、このブログを、長崎に修学旅行で来られる中学生の方が、平和学習の参考として読んでくれるということがあるようですので、特にこの記事は「未来を担う中学生に向けて」書きたいと思います。
この夏、何故だか理由はわかりませんが、ふと「731部隊」についての資料映像・書籍をもう一度読み返してみました。「細菌戦部隊」の名のもと、外国人に対し、おぞましい人体実験を行った日本軍同部隊について、森村 誠一は著書「悪魔の飽食」の中で、以下のように著しています。
『 ・・・戦争には、程度の差はあっても兵士を共通の狂気に陥れる麻薬が仕掛けられてある。平時は(普段は)善良なる小市民をして集団発狂せしめる恐るべき”麻薬”というべきである。その麻薬は、戦争目的をすら忘れさせ、戦争によってつくりだされた「無法の自由」下において、平時では絶対に許されない悪逆無道(人の道に外れた、はなはだしい悪事)を楽しませる作用がある。戦争における、人間にもあるまじき非道は、軍が面白半分に行ったと言ってもさしつかえない。つまり、”娯楽のための非道”なのである。』
いくらなんでも原爆投下を「娯楽」とは言いたくないのですが、それでも「人心」を失った「狂気」が行わせたものであり、それは『軍事上必要の無かった科学的実験を興味本位から、「やるなら今しかない、やってしまえ!」とばかりに、行なった行為』と言っても言い過ぎではないだろうと思います。
香焼から見た原爆の巨大なキノコ雲。
(本記事内の画像は、すべてwikipediaから引用させてもらっています)続きを読む