NPO軍艦島を世界遺産にする会・理事長、坂本道徳さんの著書「軍艦島の遺産」は私のお気に入りの1冊ですが、その中に、こういう一文があります。
『 ・・・一時、ここ(軍艦島)をライト・アップしようという計画があったらしい。しかし、私たちが求めている灯は、ライト・アップの、見せるためだけの灯ではなく、家族や家庭がともすほのかな裸電球のやさしい灯である。・・・ 』
昭和49年をもって、この島の全ての灯が消えて以来、夜間に灯がつくことはありませんし、第一夜間に上陸することすら叶いません。
もし昼間に、この景色を見たとしても、ただの「空洞」にしか見えないかもしれません。(画像は、許可を得た取材時に撮影したものです)
しかし、ここは30号棟近くにある人道トンネルの入り口で、島の玄関口である「ドルフィン桟橋」まで続いています。つまり様々な「出会い」と「分かれ」が交錯した、住人にとって忘れ難い場所で、トンネル内にはポツリポツリと灯りがついていました。
現在、どの資料集や写真集にもこの場所を写したものが無く、この模型でしかその「トンネル内にともる灯」を見ることはできません。
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『 ・・・一時、ここ(軍艦島)をライト・アップしようという計画があったらしい。しかし、私たちが求めている灯は、ライト・アップの、見せるためだけの灯ではなく、家族や家庭がともすほのかな裸電球のやさしい灯である。・・・ 』
昭和49年をもって、この島の全ての灯が消えて以来、夜間に灯がつくことはありませんし、第一夜間に上陸することすら叶いません。
もし昼間に、この景色を見たとしても、ただの「空洞」にしか見えないかもしれません。(画像は、許可を得た取材時に撮影したものです)
しかし、ここは30号棟近くにある人道トンネルの入り口で、島の玄関口である「ドルフィン桟橋」まで続いています。つまり様々な「出会い」と「分かれ」が交錯した、住人にとって忘れ難い場所で、トンネル内にはポツリポツリと灯りがついていました。
現在、どの資料集や写真集にもこの場所を写したものが無く、この模型でしかその「トンネル内にともる灯」を見ることはできません。
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