この世に生を受けて以来、この世には、ままならぬ問題が次々と現れます。
それは、時に「生きている、生きてゆく意味」をも、ぼやかせる程、深刻で重大である場合もあるかもしれません。
生きていることは、「うまくいかないことの連続」なのです。
偉そうに言ってますが、私自身の人生も、大小様々なつまづきの連続でした。
原因のはっきりした失敗は、次への糧となりますが、「出口の見えない閉塞感」は厄介です。
時に、明日を生きる気力すらも奪いかねません。
しかし、この記事で言いたいことは、「世の中のほとんどの事には、アルゴリズム(ここでは問題の解決方法、或いは最善策と定義します)があるのだが、日本のような単線レール?の学校社会では、そのアルゴリズムの見つけ方を教えられない」ということです。
少し話はそれますが、日本の学校では、義務教育で9年間、高等教育で3~4年と、気が遠くなるほどの長い時間、「教育」を施します。
膨大な量の知識をインプットしようと(されようと)します。
しかし、最も大切な事のひとつを教えていません。
それは「勉強の仕方」=(様々なメソッドによる学習の方法を試した上で、その中から自分に適したものを選択するということ)です。
言い換えれば、「問題に突き当たった時の具体的な対処法」です。
ですから、殆どの若者たちは、一定の学業、就職を手にすることができないと、「自分は頭が悪いから」、「自分は能力が低いから」、「自分は境遇に恵まれないから」という結論に達してしまいます。
でも、それはまったくもって誤った認識です。
「学校」ひとつを例にとってみても、日本では「不登校=劣等感=社会から落ちこぼれる」という、ひとつの価値観しかないように思えます。
しかし、日本から一歩外に出ると、ある国では、そもそも教育は学校のみで行うものではなく、家庭での教育も認められているし、必ずしも決められた時間に学校に来ないと「出席」と認められないわけではありません。
自分のプランで登下校できるシステムの学校だって存在します。
また、「不登校」は必ずしも、学校やクラスメートの問題ではなく、親や保護者の言動や態度に起因する場合が多いのですが、こういった場合、本人の問題として根掘り葉掘り原因を探られるというケースが少なくありません。
要は、問題(悩み)を解決するためのアルゴリズムを探す、その探し方がわからないし、その練習が足りない若者・子どもが多いということです。
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アルゴリズムのわかりやすい例をひとつ紹介します。
初めて人類が月面に立ったアポロ計画をご存知でしょうか?
宇宙船が地球の大気圏をとび出し、そして再び帰ってくるためには、あるアルゴリズムがありました。そのアルゴリズムを無視してアポロ計画を成し遂げることは絶対にできませんでした。
宇宙船が地球の大気圏に再突入する時の「侵入角度」がそれです。
角度が深すぎると、大気との摩擦によって、宇宙船は炎に包まれてしまいます。
しかし、角度が浅すぎると、大気にはね返されてしまいます。
つまり、大気圏に再び突入できる角度は、360度のうちの約2度しかないのです。
これが「宇宙船が宇宙から地球に戻る際に大気圏に突入できる」アルゴリズムです。
このアルゴリズムは、人類が月面着陸を夢見て以来、長い年月の間、科学者たちが仮説を立てては実験をくり返し、そして失敗してきた「あきらめないこと」の結晶なのです。
ですから、人の世にある種々の悩みも、必ずかつて、いつか誰かが直面して苦しみ、悩んできたものです。
そして、そこで絶望してあきらめてきたわけではなく、そのアルゴリズムを探してきたのです。
言葉にすれば簡単ですが、実際そこにたどり着く道は苦難に満ちたものだったでしょう。
しかし、現代において、先人たちがたどり着いたアルゴリズムを探すことは、かなりインターネットによって、かなり容易になったはずです。
その為に、このようなweb記事が存在し、きっと誰かの役に立つとしんじてやみません。
たとえ、どんな状況になったとしても、決してあきらめずに探してみてください!
↓ 画像はアポロ13号の爆発事故において、地球に帰還させるという、プレッシャーの中で、最短距離の正しい軌道の割り出すための計算をやってのけた、当時、管制センターで唯1人の女性スタッフだった26歳のシステムエンジニア・ポピー・ノースカット。
彼女もまた常識にとらわれず、あきらめずに探し続けた人でした。