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「長崎の坂道で、対州馬の荷運び再現プロジェクト」 《 2012.3.10 SAT 》

    主催: 長崎対州馬応援団

    発起人:  江島 達也(長崎市)
          霜川 剛(大村市)
          篠原 由美恵(対馬市)
          雄山 元司(大村市)
    対州馬: 里子(大村、waranayaカフェ

    * 「長崎対州馬応援団」はほぼ何の制約もない、生まれたばかりのグループです。
       賛同頂ける方、興味のある方などおられましたら、お気軽にメールをください。
       お待ちしています!
       ejima@hayabusa-studio.com    (江島)*コメント記入もOK!

    協賛:  対馬市地域支援課 対州馬振興会


【 プロジェクトの趣旨】

 平地が少なく山の斜面を切り拓いた街、長崎において家屋や道路などを建設する際、資材運搬に欠かせなかったのが日本在来馬である対州馬でした。その特徴としては、①性格温順で、粗食にもよく耐える②体質剛健、肢蹄が強く、急峻な山路を上下するのに巧みである。③坂路の歩行に適した側対歩を自然におぼえる。④負担力に富み、通常130~150kgの荷物を運搬する。⑤蹄が強靭で、通常は装蹄を行わない、の5点ですが、くわえて強調したいのは外国産の馬に比べて極めて愛情が細やかで人になつくという点です。その点は、馬というよりは、まるで犬に近いイメージがあると言っても過言ではないと思います。
 原爆禍から街が立ち直る際にも人々とともに頑張ってきた対州馬でしたが、坂の街に家が建たなくなるにつれ、その需要が減少し、2009年2月をもって最後の1頭(但し、これは木曽馬であった)と馬方さんが坂の街での荷運びから引退してしまいました。同時に貴重な固有種であり、人の良きパートナーであった対州馬の存在も人々の記憶から薄れたのか、個体数の減少が続き、現在では30頭弱と、種を維持するのに極めて危機的な状況にまで追い詰められています。 
 また長崎の街を振り返ってみれば、これは長崎に限らず全国においても言えることですが、百年に一度と言われる深刻で長い不況、千年に一度と言われる大地震の影響に打ちひしがれ、希望を見失いかけているようにも見えます。坂の街には空き地や空き家が増え、賑やかに行き交う人々の往来や子ども達の姿も消えてしまいました。
 現代において人々は大して歩かずに大型量販店や高層マンションの部屋まで行くことができ、インターネットの操作ひとつで何でも買い物をすることができます。そういった意味では、便利な世の中になったのかもしれません。しかし、もっとも大切な何かがすっぽり抜けているような気もします。それは誰もが貧しかった時代、助け合って生きていたという「あたたかく、ひたむきな」街の記憶ではないでしょうか。小柄で温厚な対州馬が重い荷物を背負い、坂道を登る姿というのは、見る人にその時代の記憶を呼び起こさせるとともに、明日への活力と希望を与えうるものであると信じてやみません。そういった思いとともに対州馬の保護育成を願って、このプロジェクトを立ち上げました。また、そのニュースは、遠く被災地の方々にとっても励ましとならんことを願い、プロジェクトの第1回を大震災から一年となる平成24年3月11日の前日、3月10日(土)に行うこととしました。今回は荷物とした、代表者・江島提供の著書「僕の子ども絵日記~ながさきの四季」(第4回全国出版社協議会ふるさと自費出版大賞・作品集部門・最優秀賞受賞作品)100~200冊と霜川、篠原及び対州馬振興会共同制作の「対州馬パンフレット」を若宮神社に集まってくれた子どもたちや沿道の方々に、無料配布する計画です。
 今回を皮切りに、場所や設定を変えながら、定期的に対州馬をつかったプロジェクトを行っていきたいと考えています。どうぞ今後ともご支援のほど、宜しくお願いいたします。

【 期 日 】

平成24年 3月10日(土) (雨天の場合、延期あり)

【 場 所 】

長崎市伊良林1~3丁目

【 おおよその行程及び予定時間 】

長崎市伊良林1丁目(若宮神社一の鳥居付近)にて馬運車から降ろし、準備後出発
(10:30頃)


若宮神社にて、若宮保育園の園児や参加親子(その他の参加者も含む)と対州馬の交流会
(11:00頃)


亀山社中などを経て、風頭公園へ
(12:30頃)

【 お問い合わせ 】

(事務局)江島 095-857-5236
          
         ejima@hayabusa-studio.com




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里子と飼い主である、霜川氏
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どうぞ、里子に会いにやって来てください!

「 長崎の坂道で、対州馬の荷運び再現プロジェクト 」 レポート   (2012.3.10)


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