画像は昭和48年1月4日。三井三池炭鉱、港沖四山坑にて仕事始めの日。初仕事を終え、鏡もちが飾られた坑口より昇坑してきた一番方(am8:00~pm4:00)の鉱員さんたちです。「笑顔」があることで、入坑前ではないことが、すぐにわかります。
初入坑351

24時間操業の炭鉱も、年末年始は1/1~1/3の特殊休業に前後一日ずつの普通休業日がつけてあるのがわかります。また下の張り紙では、12/29、30、1/5、1/6の勤務に対しては「褒賞」として社の購買会で利用できる物品引換券を出すとあります。仕事始めの日は、誰もが腰が重い・・というせいか、最も高い1,200円の券が出されているようですね。上の画像の鉱員さんの笑顔の素は、「無事に上がれた」という安堵感、プラスちょっぴり高い買い物券のおまけ付き・・・というとこでしょうか。(昭和49年12月、三井港沖四山坑・掲示板)
年末年始休業352

ともあれ、私もこの鉱員さんじゃないですが、「笑顔=笑い」が仕事の中に途絶えることがないよう、この一年の仕事に向かいたいと思うのです。
昨年、軍艦島のガイドをした時、実感したのは、「炭鉱という非常に厳しい現場を説明する上で大切なことのひとつは、前後の案内の中でいかに笑いをつくるか!」ということでした。また、その確信が持てたことは個人的に大きな収穫でした。