「ホテル・ルワンダ」(2004、英国・イタリア・南アフリカ合作)

90日間で約100万人前後が虐殺されたという「ルワンダ内戦」を背景に、実在した人物のトゥルー・ストーリー。

これまでに見た戦争について考えさせられる映画・・・・「キリング・フィールド」「硫黄島からの手紙」「プライベート・ライアン」「遠い夜明け」「シン・レッド・ライン」等と比べてもだんとつに現実味があって、映画とわかっていても観ていて恐くてたまらなかった作品。
51E+28my8rL「戦争」をテーマにした映画であれば、「やっぱり戦争は恐いし、二度とやってはいけない」という締めくくりで見終わることができる。
しかし、この映画のように「内紛」というのは、こんなにもリアルで恐いものかと思った。

しかもオン・タイムでは、今、中国で日本料理店や商業施設への破壊・ボイコット行為が起こっている。「打倒、小日本」と書いたプラカードを持った中国人達のデモの様子がモニターに映し出されている・・・。
過去の「つけ」を現在の私たちも払えていないと思うし、「なぜ、このような行為が中国で行われているか?」という疑問・問題を、これから誕生してくるくる子ども達に先送りし、背負わせようとしているのかもしれません・・・。

今の子どもや若者達は「戦争が起きたから、侵略や破壊が横行し、多くの人が死に、残酷な行為が行われた」と頭の中で理解していると思います。しかし、「他人や自分の心の中に、人を憎み、蔑(さげす)み、残虐行為も辞さない程の殺意を有しているからこそ、結果的に戦争や殺戮が行われてきた・・・」とは理解していないでしょう。
だからこそ、いまだに現実の社会の我々は、「なぜ、戦争をしたのか?」という幼児の問いにすら、すぐに明確な答えを出せないのではないでしょうか?

今、多くの小中学校で行われている「平和学習」での多くの「まとめ」が、「二度と戦争をしてはならない」で終わってしまっているのは、実は非常に恐いことだと思ってしまう。
「他人を蔑み、憎む心、すなわち差別や(言動等も含む)暴力行為、強圧的支配、搾取、利己主義などをいかに自分の心や自分達の身近な社会から遠ざけておくか」という高みを目指さないのであれば、今後の未来において、我々の子孫達はこの映画で観たような「恐怖」という呪縛から逃れることはできないのかもしれません。