通常、「島への上陸」と言いますと・・・・船が島へ近づくと、大きな防波堤に囲まれた港へ入っていき、水深も浅くなるので、海は急激に穏やかになる・・・というパターンです。海が少々荒れていても、上陸する第1歩は、海の上に浮かんでいる浮き桟橋なので、ほとんど問題なく上陸できます。
しかし、軍艦島のツアー上陸地点は下図の赤い部分、ドルフィン桟橋ですが、通常の港とは形状も構造もまったく違うことはおわかりだと思います。
では、なぜ他の島のように防波堤や浮き桟橋を造らないか?
・・・答えは簡単です。造れないからです。
もともと軍艦島(端島)がある場所は、現在の面積の約1/3(資料によっては1/6という説も)であり、とても「島」とは呼べない、小さな岩礁にすぎませんでした。
その為、水深があり、潮流早く、もし防波堤や浮き桟橋を作ったとしても、翌朝にはなくなっているかもしれません。
現在、ツアーのお客さんが上陸しているドルフィン桟橋は海底を掘り下げて石積みの基礎を固め、コンクリートで構築してあります。形状もエンジニア達が練りに練ったもので、言うならば「炭鉱エンジニア達の血と汗の結晶」なのですが、このドルフィンですら、3代目(昭和37年製)であり、1,2代目は台風で流されています。
つまり軍艦島は、島と言うよりも、「海上都市」であり、そういう場所へ上陸するのだと考えてください。
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しかし、軍艦島のツアー上陸地点は下図の赤い部分、ドルフィン桟橋ですが、通常の港とは形状も構造もまったく違うことはおわかりだと思います。
では、なぜ他の島のように防波堤や浮き桟橋を造らないか?
・・・答えは簡単です。造れないからです。
もともと軍艦島(端島)がある場所は、現在の面積の約1/3(資料によっては1/6という説も)であり、とても「島」とは呼べない、小さな岩礁にすぎませんでした。
その為、水深があり、潮流早く、もし防波堤や浮き桟橋を作ったとしても、翌朝にはなくなっているかもしれません。
現在、ツアーのお客さんが上陸しているドルフィン桟橋は海底を掘り下げて石積みの基礎を固め、コンクリートで構築してあります。形状もエンジニア達が練りに練ったもので、言うならば「炭鉱エンジニア達の血と汗の結晶」なのですが、このドルフィンですら、3代目(昭和37年製)であり、1,2代目は台風で流されています。
つまり軍艦島は、島と言うよりも、「海上都市」であり、そういう場所へ上陸するのだと考えてください。
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