アトリエ隼 仕事日記

長崎の炭鉱・教会・対州馬などをご紹介しています。 多くの方が炭鉱時代の事を探しておられるますので、炭鉱記事へのコメントは、どうぞアドレスをお書き添えください。橋渡しいたします!

「ライ麦畑でつかまえて」 J・D・サリンジャー


実は昨日、新聞社の担当さんから、今の連載が3月で終わることを告げられました。瞬間、「このトリも、タマゴを産まなくなったバイ・・・とクビを切られるのか~ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!」と思ったのですが、よくよく聞くと、4月から誌面の改編があるためでした・・・・。
考えてみれば、2年半もの間、続けさせてもらって・・・それは本当に自分の人生にとっても(けっして大袈裟でなく)大きな経験でした。
小さなコーナーかもしれませんが、自分の持っていた様々なエッセンスをこのコーナーから引き出してもらったような気がします。本当に感謝ですね。
さぁ・・後は明後日の掲載を含め3回。2124文字と3枚に全てを出し切るつもりで、いいものを創りたいと思います。乞う、ご期待!!
尚、最終回は3/28(日)の長崎新聞です。長い間、ご愛読下さいまして本当にありがとうございました。

昨年、クリスマスの放送でも紹介した「ライ麦畑でつかまえて」のJ・D・サリンジャー氏が昨日亡くなりました。
よくTVのインタビューなどで、「この人の訃報を聞いて、ひとつの時代が終わったな・・・と感じる」というのを聞きますが、本当に今日はそういう気がしました・・・・。
私にとって、「ライ麦・・・」のホールデン・コールフィールドをはじめ、フィービー、アクリー、ストラドレーター、スペンサー先生などは、他人の気がしないほど親しみのある存在でした。大学時代の友人からこの本を初めておしえてもらっていらい、何度引っ越ししても、この本だけはいつも近くに置いておき、たまに開いていました。
 「ライ麦・・・」の最後あたり、酔ったホールデンが、冬の夜のセントラルパークで凍った池のアヒルを見に行くシーンと、同公園のメリーゴーランドに乗ってるフィービーをずっと見ているシーンがあるのですが、ともに大好きなシーンで、25歳の時に初めて一人でニューヨークまで、この場所を見に行きました・・・。
教員1,2年目の頃、上記の場面の油彩画を描きました。その絵を見た学校事務員から、この寂しそうな姿が、君に似ていると言われました。
佐世保で知り合った友人の英国人、アランにペーパーバックスの「ライ麦・・・」の原文を英語で吹き込んでもらい、ヒアリングに使いました・・・。

今ではこの本は、ジョン・レノンを射殺したチャップマンのポケットに入っていたということの方が有名になってしまいましたが、この本は、前編に笑えて、最後にとてもロマンティックというか、ジ~ン・・・とする大変すばらしい本なのです・・・・。

Salinger
若き日のJ・D・サリンジャー

img78
「ライ麦・・・」は幾つかの出版社版・翻訳者がありますが、この白水社の
野崎 孝さんのものが絶対的にお勧めです!

DSC00194
私の拙作。実際にNYで写真を撮ってきた後に制作したものです。
けっして池のほとりで、おしっこをしているわけではありません・・・。^^;







「1972青春軍艦島」(新宿書房)

資料を探しに行った市立図書館で、大変すばらしい本に出会えました。

大橋 弘氏の「1972青春軍艦島」(新宿書房)。

私は写真に関してはド素人ですが、この人が撮った写真は抜群にいい!と思いました。申し訳ない言い方ですが、これまでに見た装丁の立派な数々の(軍艦島を撮った)写真集の中でもダントツにいいと思いました。
一番に違うと思うのは、軍艦島を撮ったというよりも、ヒトを撮っている点で、また被写体となっている人達の表情がこれまた抜群にいいのです。(この人の人柄が十分うかがえます)
ファインダーの向け方に血が通ってるというか、温かいというか、うまく言えませんが、人間が撮った写真、一枚一枚に「感性のしみている」写真・・・・という感じで一目見て好きになりました。
ぜひ手元に置いておきたいと思う本です。

紹介の為に敢えて一部分を転載しております。↓
青春軍艦島851

青春軍艦島2852

残念ながら、合わせて借りた軍艦島についての写真集・私見書?は、ただ一度たまたま無人の軍艦島に上陸した者が写真をとって、後は他人の書物や行動・考えにケチをつけているだけという、実にさもしい本でした。
当然、そこに載っている軍艦島の写真はどれも死んでいました・・・・。

大学時代の尊敬する先生の言ったコトバを思い出しました・・・。

『 人間には2種類しかおらんのだ・・・。

ただ自分が決めたことを意志を持って「やるだけの人間」と

ただ他人やまわりのことに、とやかく「言うだけの人間」。  』









プロフィール:江島 達也
 長崎市泉町生まれ。 私の「故郷」は戦後間もない頃造られた、お風呂もないアパートで棟の名が「隼(はやぶさ)」。それが絵師としての屋号です。群馬大学教育学部美術科卒。 大学の4年間、実にボンクラな学生でしたが、4年目は仲間と自主ゼミを立ち上げJ・デューイやM・モンテッソーリなどの教育学を学びました。この頃、前橋市内にあったフリースクール(オルタナーティブ・スクール)をつくる会などに参加しまして、この時期の様々な社会人との出会いが、その後大きな影響となりました。
包装機械メーカーの東京営業所に入社、8ヵ月後退社。平成2年より長崎県教員として県内各校に勤務しました。 平成17年末退職後、フリーのイラストレーターとして活動開始。
平成23年3月 「僕の子ども絵日記~ながさきの四季」(長崎新聞社)出版 
平成24年 「長崎の坂道で対州馬の荷運び再現」プロジェクト。25年 再び長崎市で対州馬による荷運び業再開を目指し「對州屋」として活動開始。29年 あさひ日本語学校・校長職を兼任。
〒852-8065
長崎市横尾町
tek/fax095-857-5236


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