「道草を喰う」とは、まさに馬が移動している時に、傍らの草を食むことを指す。
競走馬の牧場とは違い対州馬の飼養されている場所は、餌となる草の一切生えていない場所であろう。したがって、対州馬が柵外に出た時、身近に野草が茂っていれば、それは対州馬にとってたまらなく食欲に襲われるはずである。しかし、仕事中或いは移動中に遭遇した草を自由に食んでいたならば、それはどうしようもなくなる。当然コントロールは効かなくなる。たまに馬を曳きながら草を食べさせている動画を観たりすることがあるが、これは人が馬を散歩させているのではなく、人が馬に散歩させられているに過ぎない。
基本、訓練中は外の草は食べさせてはいけない。もし食べさせる機会があるとしても、それはかなり限定的であって、いくつかの条件の元でのみ成立するということになる。
調教者のコントロールの範疇にありながら野草を与える、簡単そうで実はもっとも難しいと言っても過言ではない。

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