対州馬に限らず、馬の飼養において、なかなか大変なのが、この蹄の管理。
蹄は健康状態のバロメーターでもある。すなわち、餌の種類や量が適切でないと、蹄の軟弱化として現れて、最悪の場合取り返しのつかないことになる。また、裏彫りと呼ばれる蹄の内側の泥を掻き出す処置をしておかなければならないし、伸びすぎた蹄は敵的に削蹄しなければならない。しかし、調教のついてない馬を飼養するにあたり、もっとも苦労するのがこの蹄の管理である。
馬がきちんと調教を受けてきており、削蹄士が削蹄できるならば、このトピックスはこれ以上読み進める必要はない。
私の場合、馬が未調教で最初の放牧地が粘土質であったことが、大きな苦労の元となった。たとえ、苦労して裏掘りしても、数m動けば、また粘土質の土が詰まってしまうからだ。
また、削蹄に関しては公営競馬のある佐賀の削蹄士に何人かコンタクトしてみたが馬の調教に関してはほとんど期待することはできなかった。あくまで、その馬がおとなしく足を人に持たれ、削らせる状態でないと依頼することはできなかった。つまり削蹄士はあくまで削蹄士であって調教士ではない。
しかし、現実問題馬の蹄は伸びてくるが、おとなしく足を持たせない状態で刃物を使って削蹄するなど、できるはずがない。では、どうするか。鉄製のやすりで削ればよい。対州馬の場合、餌を食べている時など、大概のことをしても気にしない。したがって、伸びた蹄をやすりで削ることは問題ない。足を持ち上げて削れれば、それにこしたことはないが、その状態が確保できない状態であれば、やすりで削ることで問題は解決できる。やすりはネットで買えるし、高いものではない。しかし、蹄鉄を打つという場合にはもちろん足を大人しく持たせるという段階にいかなければ成立しないことは言うまでもない。
まず考えるべきことは、馬のいる場所の土の質と蹄の関係。これはかなり重要だ。ある程度の固さのある土の方が蹄にはいい。こういう場所を歩き回っていると、蹄は適度に削られ、内側に泥が詰まることも無い。さらに砂に寝転ぶ場所があるという環境づくりを目指すべきだろう。

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