ない。そんなものはない。
対州馬に限らず、馬の調教についての資料がない。と言うか、あったとしてもそれは極々一部にしかあてはまらない事しか書いていない。そして、そのようなものに頼ろうとしない方が結局はいい。
しかし、対州馬が小~中型の馬と言っても体重は300kg前後あり、本気を出せば大人の男3~4人は簡単に引きずりまわす力を持っている。なんの理論もイメージも持たずに調教に挑むのは無謀以外のなにものでもない。まずどんな馬にも当てはまることぐらいは、わかっていないと馬を修復不可能な状態にしてしまう。一言でいうと調教者の体の向きと馬との距離は非常に大事で、それを抜きにしては調教はまず成り立たない。
その辺りのことをうまく説明しているものとして私が一読を薦めるのはドイツ人クラウス・フェルディナンド・ヘンプフリンクの「 Dancing with Horses (邦題:馬と踊ろう)」。
この書は馬の調教の書というよりも美しい文学としてそのまま読める。「よし、馬と向き合おう。馬を飼おう」という勇気を起こさせてくれる名著だ。
しかし残念ながらこの書は販売されていない。JRAが翻訳本を作ったのだが、販売せずに各都道府県の図書館にのみ配布している。したがって、県立図書館に行けば借りることができると思うが、どうしても読んでみたいと思う人は私が持っているファイルを分けることは可能である。(決して販売ではない)
話は最初に戻ってしまうが、そもそも「対州馬に調教は必要ない」という人もいる。まぁそういう人は、その馬が生まれて半年ぐらいから人に慣らされてきたのだということを恐らく知らないだけなのだが。


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中1の娘はなかなか苦労しているが、この時からわずか3か月前には曳かれるどころか、人が触れることすらできなかった。