2015年2月15日より取り壊し工事に入った島原鉄道・南島原駅。南島原市にある駅ではなく、島原市の中心地(島原駅から2つ目)に近い駅で、その駅舎はなんと大正2年です。
明治30年の建築である旧早岐駅・駅舎が現在どうなっているか正確な情報がわかりませんが、いずれにしても長崎県内最古級の現役駅舎であったことは事実です。
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同駅の沿革・歴史については、ちょうど駅舎内に掲示してあった案内板に詳しくでていましたので、そちらをご参照ください。
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案内板にも記してありますが、南島原駅は大正2年9月24日に「湊新地駅」として開業。その後大正7年に「島原湊駅」、昭和35年に「南島原駅」と改称して現在に至っています。
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ここは港(島原内港)が栄えていた頃の玄関駅であり、かつ車輌基地という役割を果たしていたわけですね。
この堂々とした造りを見ると当時の賑わいの様子がありありと浮かんできます。
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私自身、島原外港から熊本に渡るフェリーに乗る為、何度も外港駅の横を通ったものでしたが、かつての中心港、内港の方はその存在さえ知りませんでした。
下は、昭和34年、南島原駅から近い島原内港の様子です。当時、島原と福岡の大牟田や熊本の三角(みすみ)と結んだ航路は、内港から発着していました。大勢の乗客はここから市内に向かったり、或いは各地へと向かうために駅を利用したことでしょう。(以下3枚とも駅車内に展示してあった写真より)
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こちらは、現在の外港(埋め立て前)付近から、内港方面を見たものです。小島に囲まれた湾内に停泊している船にはまだマストが立っているところを見ると、かなり古い時代のようですが、このような時代にこそ似合っていたのが、南島原駅・駅舎と言えるでしょう。
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昭和30年頃の南島原駅前から広場場~第三小学校方面にのびる商店街の様子です。読み取れるだけで、「電気屋」「自転車屋」「金物屋」「建築資材店」「薬屋」と建ち並んでいたのがわかります。
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現在の南島原駅の周りは、残念ながら昔の名残りを留めてはいないようです。
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それでも何となく昔の賑わいをうっすらと連想させるような商店跡なども見られました。
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駅舎にもどります。
この時代の木造2階建ての駅舎としては、かなり大きな部類にはいるのではないでしょうか。中央のエントランスはもう何年も前に塞がれてしまっているようでしたが、当時のこの駅の賑わいは、いかばかりだったろうかと溜め息が出ます。
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小さくリサイズされであろう、待合室の内部です。
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この石造りの出札口が何とも言えません。確かに昔の駅の出札口は、こんな感じだったのを思い出しました。
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これを内側から見ると、こんな風になっています。出札口は3つ並んでいたわけですね。
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石の台も、長年の間に硬貨で削られています。ここで駅員さんと切符を買い求めるお客との間で、それこそ色んなやり取りがなされたことでしょう。
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待合室の内部です。向かって左側の壁は後に付けられたもので、本来は広いスペースがあったものと思われます。その時代の内部も見てみたかったのですが・・・。
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天井は板が貼ってありましたが、これはいつの時代からかはよくわかりませんでした。
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駅員室内部です。
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内部からホーム側を見ると、車輌基地らしく車両がよく見えています。
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その意味では、この駅は鉄道ファンにとっても撮影ポイントの多い、魅力的な駅ということになるのではないでしょうか? 大正時代の駅舎が取り壊されることは、まったくもって残念としか言いようがありません。
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ホーム側の駅舎壁です。これは後年改修された時に作られた部分が大きいのではないでしょうか。
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ホームを覆う屋根を支える柱にはレールが使用されているように見えます。
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逆アングルです。(島原外港方面)
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駅名標です。下の「婚礼家具のことぶき家具店」という広告がいいですね。なんともシアワセな屋号です。
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板看板には、うっすらと「みなみしまばら」の文字の跡が残っていました。これを電球で照らしていたのでしょう。
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駅員室の奥に見える部屋。突き当りが炊事場で、左手が宿泊及び休憩室。その奥が風呂場になっているようです。
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ここで入るお風呂はどんなものだったでしょうか。思い出のある駅員さんも多いことでしょう。
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ホームの掲示板には近くの島原第三小学校の子ども達が見学学習に来たときの作文や写真が掲示してありました。
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色んな車輌も、整備施設も駅施設も見れるし、最高の場所ですね。子ども達にとっても自慢の駅だったことでしょう。
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この風景が見られるのもあとわずか・・・。車輌に描かれたイラストも寂しげに見えます。
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多くの方がもう一度この駅舎の姿を記憶にとどめておこうと足を運ばれているようでした。
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さよなら長崎最古級の駅舎、 南島原駅!
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島原鉄道では、未来の子ども達に鉄道を残していくという意味も込めて、個人サポーター会員を募集しているそうです。
特典も色々あるとのことですので、どうぞ宜しくお願い致します。


(以下、島原鉄道HPより抜粋)

島原鉄道では、しまてつ列車を地域に親しまれる身近な存在にしていくこと、また鉄道を地域の皆様、未来の子どもたちに残していくため、応援いただける会員を募集いたします。

 

会員証見本

 

 





会費    
■ 一般会費  1口 2,000円
   

         子供会費  1口 1,000円


  

  ※子供会員(小学生以下)の入会は、同時に

   保護者様の入会が必要となります。

詳しくは・・・
http://www.shimatetsu.co.jp/kihon/pub/default.aspx?c_id=79



*(説明のためにやむなく資料を引用させて頂いております。目的は衰退しつつある、故郷・長崎の良いもの未来に向けて、広く伝えるです。ご了承のほどお願い致します。今後は現代の世相を鑑みて、ブログとしてのコンプライアンスをより重視してのぞみたいと考えております。2016年7月