大黒・恵美須市場でシャッター写真展をしていた、長崎南高3年の岡部優君は、いわば僚友であり、コラボ作家なのですが、卒業後は大阪の大学に進学するというので、卒業前の一日、ともに市場の撮影に出かけました。
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この日は、市場の組合の事務員さんにあらかじめ連絡をとっておいて、店舗の上にある居住スペースを数軒撮らせてもらうことになっています。
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1Fの店舗スペースは空き店舗が大半を占めることもあり、色彩を失った、薄暗い空間となっていますが、居住空間は、一体どうなっているのでしょうか・・・?
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今回は3ヶ所をご紹介してもらいました。1軒目は「峰松鮮魚店」さんです。
ご主人が立っておられる、背後のグリーンの急な段々が、2階へと登る階段です。「気をつけて登らんばよ!」と峰松さん。
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数年前からはもう、この上では寝泊りをしていない(他の場所に家を建てられた)ということで、あまり利用しなかった為か、階段が棚の役割を担っていたようです。
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2階から1階への階段を見下ろした図(蓋が閉まるようになっています)。お年をめされると、やはりこの急な登りは危ない、ということでした。確かに「潜水艦のハッチ」という感じでした。
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2階は居間と就寝スペースです。広くないながらも、家具や物が効率よく並べてあり、非常に温かみのあるスペースとなっていました。
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窓に面した部分に台所があります。
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外側の概観からはちょっと想像がつかないような、あたたかな部屋ですね。
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峰松さんのお父さんや娘さんなどの写真が掛けてありました。お店の方にとっては、やはりここが「家」であり、「故郷」なのですね。
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3階部分。お子さんたちの部屋だったこともあるのでしょうか。扉にはアイドルのポスターなども残っていました。
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部屋に残された額や椅子・・・。何かのお祝いに貰った額?ピアノの椅子?いろいろとご家族の生活がおのずと想像されます。
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窓からの眺め。こちらは長崎港方面。ビルが建つ前は海や対岸もよく見えていたことでしょう。
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反対側、市役所方面。隣りの家の方とここでお喋り、ということもあったでしょう。事実、子どもたちは市場中が大家族のようなものだったので、盛んに行き来して楽しかった・・というお話を聞いたことがあります。
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大きな箪笥。たくさんの衣類。
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そして3階にはお風呂がありました。近くに銭湯があった頃は、皆先頭へ行っていたらしいのですが、銭湯が無くなってからは、こうしたスペースに浴室を造られたようです。
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まどの外は、市場の屋根・・。なかなかオツなお風呂ですね・・・。
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子どもやお孫さんが使ったのであろう、バケツや洗面器です。
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峰松さんのお店に買い物に来たお母さんと子ども。お店に棲みついているネコを見つけると、早速男の子は追いかけ始めました。
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もうすぐこの場所は、生活の跡もまったく残らない、河川に戻ることになります・・・。
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動画は26日に撮影させていただきました。