この間、県内でいわゆるロードショー系の単館劇場は「諫早パルファン」1館のみになるという記事を書いたばかりでしたが、その諫早パルファンも今年(2011年)の10月末で一時閉館すると報じられました・・・。

諫早パルファンの前身は「永楽座」。戦前から諫早には「喜楽館」と「永楽座」という映画館があり、映画だけでなく、浪曲や芝居などの興行も行われ、市民に親しまれていました。
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現在の諫早パルファン。平日に休館日があるとは思わずに行った為、この日は休館日。よりいっそう寂しさを滲ませていました。
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ビルの他店舗も既に撤退していたようでした・・
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最後の上映作品は「仮面ライダー」。昼間3回だけのさびしい上映です。昔の大きな手がき看板を知っている世代には、なんともさびしくちっぽけなポスターですね。
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同館には駐車場がありません。ひと昔前はそんなことあたりまえだったのですが・・。画像は同館からすぐの島原鉄道「本諫早」駅です。島原の映画館が閉鎖して、この駅からパルファンへ映画鑑賞へ行った方も多かったのではないかと思うのですが・・・。
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単なる感傷ではなくて、こういう昔ながらの劇場が無くなるということは、映画館の本当の楽しみ方やマナーなどを次世代の子ども達に伝えていく機会もまた失われる・・ということで、それが何とも残念なのです。
空いてるのにかたまって座らせられたり、高い飲食物を中で買うしかない・・・といったシネコンでは、子ども達に教えられることはほとんど無いように思えます。

一時閉館・・ということですが、もう往時の単館劇場として蘇ることは無いような気がします。

さよなら諫早パルファン。さよなら永楽座。



さよなら単館劇場 ~ 佐世保・エクラン東宝閉館

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