明治30年代、三井三池炭鉱の指定積出港として栄えていた頃の口之津港です。手前の平らな場所が埋め立てにより造られた貯炭場で、向かい側が長崎税関や三井の事務所があった場所です。口之津の町は税関側からぐるっと湾に沿って貯炭場まで「甲」「丙」「丁」と地名が並んでいます。その順にそって歩いてみることにしました・・・
DSCF2001


税関側には大泊、仲町、八坂町という町名が並んでいますが、もはや古い街の面影は無くなっています。あえて目に付いたのは、この「味噌醤油」の看板のある、このお店ぐらいでしょうか・・・
DSCF2040

「丙」地区はフェリーターミナルや国道の走る地区であり、古い町並みは見あたらないようでした。
「丁」地区には貯炭場があったということで、当然多くの労働者の住む住宅もあったのでしょう。港町という町名の付くこの地区は、比較的古い面影が残っているようでした。

堀または水路をまたぐ石橋の橋脚は、ご覧のように人の手で切り出したものであり、かなり古いもののようです。
DSCF2045

欄干の文字を読もうとしたのですが、とても無理でした・・。第一下の方はアスファルトで埋められています。
DSCF2050

付近には2008年4月に廃止となった島原鉄道南目(みなみめ)線の跡が残っていました。
DSCF2047

軌道のあった跡地。住宅のすぐ側を走っていたことがわかります。この景色は同町を尚いっそう寂しくさせている気がします。
DSCF2048

こういう鉄骨もやがては撤去されるのでしょうか・・・
DSCF2049

鉄道に沿った地区には、今でも往時の趣が残っています。かつて人が溢れていた時代の匂いがかすかに感じられますね。
DSCF2052

風格のある立派な床屋さん。壁に掛けられている看板のように町内で祝宴が開かれることも多かったことでしょう。
DSCF2051

人の群れが、子どもたちが賑やかに行き交う姿が浮かんでくる町並みですね・・・。
DSCF2053

三井が去って88年。それにしては、まだ往時の面影が残っていると思うべきなのかもしれません。
いずれにしても、この街の明るい海を眺めながらの街歩きは大変気持ちのいいものであり、お勧めであることに変わりありません・・・。
DSCF2008

「長崎人物・歴史」 記事一覧


人気ブログランキングへ