洋の東西を問わず、少年の自立を描いた映画や小説は昔から多いと思うのですが、少女のそれは意外に見あたらない気がします。もうちょっと世代が違っていたり、何かの集団の中に属していたり・・・・
映画「魔女の宅急便」では、冒頭のひとりでの旅立ちのシーンが特に秀逸であると思います。通常「女の子がひとり」と言うとイメージとしてはちょっと寂しい感じがしますが、本当の「自立」とは、ひとりで行動し始める・・という事だと思うので、それをこれ程ポジティブに明るく描いた点はすばらしいと思いますね。むしろ、ひとりでいる姿が本当は凛として美しいのだ、と気づかせてくれるような気がします。
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そして主人公は、簡単にグループに入ろうとせず、あくまで自分の気持ちと向き合いながら「自分にできる仕事」を探し、その中で個性的な人物たちと出会っていきます。
原作である角野栄子さんの本は失礼ながら読んでいないのですが、宮崎駿さんとのタッグで、これほどまでの作品として昇華した意味は大きいと考えます。

今、思春期の少女たちは、誰もが同じようなファッションをし、同じような言葉遣いをし、派手な顔立ちでないと「イケてない、グループに入れない」・・・という呪縛にとらわれているような気がします。そんな中で、悩み苦しんでいる子どもたちがいるとしたら、ぜひ見て、そして感じてほしいと思う作品ですね・・・。