読むと胃が痛くなる?ような内容ですが、このシビアな記事こそがリアルなのですね。
対州馬に活用方がないのだとすれば、逆説的に言うと、長崎にある近代化産業遺構なども無用の長物ということになりはしないか・・と思うのですが。

軍艦島のガイドをしているときに、帰りの船の上で、島根から来たという青年と立ち話をしたことがありました。私が「島根、いいところだね。ぜひ行ってみたい」と言うと、青年は「いやぁ、長崎みたいに街にいろいろなものがないですよ」と言っていました。彼が何時間もかけて長崎へ旅してきたのは、何か目新しいハコ物を目指してきたのではなく、「軍艦島に残る炭鉱時代の面影」みたいなものを追って来たわけです。
今なぜ、近代化産業遺産や炭鉱跡に注目が集まり、それが訪れる人々にとってどういった意味合いがあるか・・ということを考えてみれば、それこそ対州馬は、これほど活用の道にあふれた存在はないと思うのですが・・・。
対州馬物語4313

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