大正7年建築、端島・日給アパートの18号棟と19号棟の間を、端島神社側から見た構図で、当時の様子に再現する絵を描いています・・・。
今までは、日給APの16~19棟はあまり違いがないように意識していましたが、絵を描くとなると資料を血眼?になって探し、食い入るように見る為か、その違いが段々とわかってきたような気がします。w(*゚o゚*)w
また大正から昭和40年代までという幅の中でも、仕様に微妙な差異が見つかったりします・・・。例えば、18号棟の屋上は屋上菜園として多くの子ども達も行き来したためか、ある時期には従来の手摺りの内側にもっと高い杭を立てて、その杭に沿って高めの柵をめぐらしています。おそらく地上9階建ての屋上なので、転落事故などに配慮したものと思われます。あとベランダから張り出した「物干し」なども竿が落下しないように溝を深く切ってあるなど、住んでいた住人達の細かな配慮が伺えます。
下にあるような画像を子ども達が沢山いる「当時の」画像に変換していくことは、すばらしく楽しい作業なのです。

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「ゲゲゲの女房」では今、「貸本マンガ」が「低俗だ!」など一部の暴挙に晒され、衰退していくという時代が放映されています。
私が幼くて、それこそ「軍艦島」のようなアパート群の中に住んでいた頃、アパートの近くに2軒の貸本屋さんがありました。まだその頃は週刊誌なんて、とても買えない時代だったので、安いお金で借りられる貸本屋さんは、我々兄弟にとって、大変有り難いものでした。
低俗どころか、貸本マンガには、幼いながらも「いいハナシだなぁ~・・」と思うようなマンガがあって、その幾つかは今でもよく覚えています。
「ゲゲゲの鬼太郎」は貸本やさんでこそ、借りた記憶はないけれど、幼い頃から、本当に好きなキャラクターでした。小1の頃、自分で「鬼太郎」を真似て、「ガガガのコタロウ」というマンガをかいた記憶があります(笑)
アトムやエイトマンなどのヒーローとは違って、颯爽とはしていないかもしれないけど、普段の姿が、ちゃぶ台の前に座ってお茶を飲んでたりする感じが、とても親近感の持てるものでした。今風に言うと、自然体というか、カッコつけてないというか・・・。それに「ゲゲゲ・・・」は妖怪マンガですが、「生理的に気持ち悪い」というところが全くないもので、むしろ「精霊」とか「妖精」などに近いものがあったと思います。妖怪達に親しみも持てましたし・・・。
しかしまぁ時代だったのでしょうが、本当に「世間」というつかみどころのない「人格」はなんと無情・無慈悲な面を持っていたのであろうか・・・と番組を見ながら、思ってしまいます。

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