それでも尚、閉校ラッシュが続いているのは、財政問題やその他の事情が存在するということなのでしょうが、毎年何校も閉鎖されていくこの「速さ」にはいささか恐怖すら覚えます。
今回はタイトル通り、2014年の秋、「平成26年度をもって統廃合の為閉校となる南島原市の4小学校(正確には5小学校となる)を巡り、少しだけ写真を撮らせてもらってきました。残念なことには、この日、同地区の校長会が開かれていたらしく、まったく校長先生にお会いすることができなかった為、十分なお話の取材が叶いませんでした。
したがってまったく深み・掘り下げの無い、ただ外観写真を並べただけの実に粗野な内容の記事となっており、関係者様には無礼千万であると、ただただ恐縮の限りですが、それでも遠く故郷を離れられている方には写真を眺めるだけでも、いくらか役に立つこともあろうかと思い、記事にしました。その点をどうぞご了承下さい。
まず初めに訪れたのが、南島原市立梅谷(うめだに)小学校です。 (南島原市南有馬町己2889番地)
梅谷校の開校は明治19年。「清谷学校」の名で、1棟の倉庫からスタートしています。その後、「簡易古園小学校」「古園尋常小学校梅谷分校」「古園尋常小学校梅谷分教場」「南有馬町古園国民学校梅谷分教場」「南有馬町立梅谷小学校」と名称を変え、移転・改築を繰り返して今に至っています。
現在の正面玄関です。靴箱に置いてある靴の数でおおよその生徒の数が想像できます。

正面の掲示板、左下に掛けてある写真は、この古写真です。
これは、昭和6年に撮られた、梅谷分教場の落成式の記念写真です。写真に写る人たちは紋付羽織袴やスーツに身を包み誰もが晴れやかな顔をしています。
地元の子ども達が通う学び舎が段々とよくなってきたことへの喜びがひしひしと伝わってきます。

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