アトリエ隼 仕事日記

長崎の遺産とも言うべき炭鉱・教会・対州馬など、「よかもん」をご紹介いたします・・・

対州馬の飼養と調教 15「 対州馬の言葉の理解 」

これも対州馬に限らないことだが、基本言葉の内容は理解しない。ただ、馬に話しかけることは、馬との関係を築く上で重要と言われる。これは、馬が言葉の内容を理解して反応するのではなく、声のトーンを感じ分けて反応するからである。
言葉はいろいろあろうが、「よい」「OK]という意志を伝えるには、低くゆっくりしたトーンの言葉を発してやる。逆に「わるい」「No good」という意志を伝えるには「シッ!」などという高いトーンの言葉(音)をすばやく発する。舌鼓(ぜっこ)の出し方もこれに準ずる。
もちろん声の大きさも意志の伝え方に大きく関係する。


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対州馬の飼養と調教 14「 対州馬の蹄の管理 」

対州馬に限らず、馬の飼養において、なかなか大変なのが、この蹄の管理。
蹄は健康状態のバロメーターでもある。すなわち、餌の種類や量が適切でないと、蹄の軟弱化として現れて、最悪の場合取り返しのつかないことになる。また、裏彫りと呼ばれる蹄の内側の泥を掻き出す処置をしておかなければならないし、伸びすぎた蹄は敵的に削蹄しなければならない。しかし、調教のついてない馬を飼養するにあたり、もっとも苦労するのがこの蹄の管理である。
馬がきちんと調教を受けてきており、削蹄士が削蹄できるならば、このトピックスはこれ以上読み進める必要はない。
私の場合、馬が未調教で最初の放牧地が粘土質であったことが、大きな苦労の元となった。たとえ、苦労して裏掘りしても、数m動けば、また粘土質の土が詰まってしまうからだ。
また、削蹄に関しては公営競馬のある佐賀の削蹄士に何人かコンタクトしてみたが馬の調教に関してはほとんど期待することはできなかった。あくまで、その馬がおとなしく足を人に持たれ、削らせる状態でないと依頼することはできなかった。つまり削蹄士はあくまで削蹄士であって調教士ではない。
しかし、現実問題馬の蹄は伸びてくるが、おとなしく足を持たせない状態で刃物を使って削蹄するなど、できるはずがない。では、どうするか。鉄製のやすりで削ればよい。対州馬の場合、餌を食べている時など、大概のことをしても気にしない。したがって、伸びた蹄をやすりで削ることは問題ない。足を持ち上げて削れれば、それにこしたことはないが、その状態が確保できない状態であれば、やすりで削ることで問題は解決できる。やすりはネットで買えるし、高いものではない。しかし、蹄鉄を打つという場合にはもちろん足を大人しく持たせるという段階にいかなければ成立しないことは言うまでもない。
まず考えるべきことは、馬のいる場所の土の質と蹄の関係。これはかなり重要だ。ある程度の固さのある土の方が蹄にはいい。こういう場所を歩き回っていると、蹄は適度に削られ、内側に泥が詰まることも無い。さらに砂に寝転ぶ場所があるという環境づくりを目指すべきだろう。

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対州馬の飼養と調教 13「 対州馬にかける損害保険はあるのか 」

ない。そもそも保険を掛けないと心配な状態で、馬を柵外に出したり、人に触れさせてはいけない。
但し、いまだに馬が逃げ出したりすると全国ニュースで大騒ぎしているが、馬の方から人に当たったり、ぶつかったりすることはない。せいぜい人の方が慌てて何かにつまずいたり転んで怪我をするということだろう。馬は人が思っているよりも繊細に物事をキャッチし、身体をコントロールできる生き物なのだ。


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対州馬の飼養と調教 12「 対州馬が雑草を食べて死ぬことがあるのか 」

残念ながらある。雑草の中にはもちろん毒草もたくさんあって、素人ですべてを見極めるのは難しい。では、なぜ野生の馬が毒草を食べて死なないかと言うと、毒草は食べないからである。基本的に匂いなどd毒草をより分けるので、それをわざわざ食べて死ぬことはない。野生馬なら、である。
ところが、実際に馬搬をされていた方に聞くと、やはり何某かの草を馬が食べて死んだという話を聞いたそうである。つまりいつも馬房や限られた牧草地にいる馬は常に「草を食べたい」欲求にかられているのである。そこに誰か人がやってきて、口元に草を出したらどうであろうか?やはりそれが毒草であっても、食べてしまうのである。だからかならず放牧地や馬房には「たとえ草であっても絶対に餌をやらないように」という札を掛けておく必要があるのである。また、それでなくとも馬の前歯は草を噛みちぎる鋭利な構造になっているので、外来者が気軽に手を出してはいけないのだ。
あと芋を掘った後
葉っぱと蔓を馬に与える者がいるが、蔓は絶対に与えてはいけない。「どうぞおなかの中で詰まらせて死んでください」というようなものだから。

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対州馬の飼養と調教 11「 対州馬が飼養・調教する上で常備すべき医薬品は何か 」 

馬を飼養する上で最も恐れるべきものは、なんといっても疾病。競馬場のある地域以外で馬を診ることのできる獣医を探すことはまず無理と考えた方がいい。
①疝痛時の痛み止めと消化促進剤
私の場合は幸い対州馬を飼養する獣医の知り合いがいたので、この方を通して入手することができた。
バナミン・ペーストとプロナミドの2種を常備した。

②虫下し
これも獣医でないと手に入れることができないので、獣医さんのルートを確保する必要がある。乗馬クラブなら手に入れるルートを持っているかもしれない。
虫下しは必ず半年ごとに投与しなければならない。経口投与なのだが、難しかしければ、バナナの中に入れてやればよい。
私はノロメクチンを使った。

③イソジンうがい薬
体の擦り傷などに塗る。現役をそのままティッシュに染み込ませて塗布するか、スプレー容器に入れて使う。


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プロフィール:江島 達也
 長崎市泉町生まれ。 私の「故郷」は戦後間もない頃造られた、お風呂もないアパートで棟の名が「隼(はやぶさ)」。それが絵師としての屋号です。群馬大学教育学部美術科卒。 大学の4年間、実にボンクラな学生でしたが、4年目は仲間と自主ゼミを立ち上げJ・デューイやM・モンテッソーリなどの教育学を学びました。この頃、前橋市内にあったフリースクール(オルタナーティブ・スクール)をつくる会などに参加しまして、この時期の様々な社会人との出会いが、その後大きな影響となりました。
包装機械メーカーの東京営業所に入社、8ヵ月後退社。平成2年より長崎県教員として県内各校に勤務しました。 平成17年末退職後、フリーのイラストレーターとして活動開始。
平成23年3月 「僕の子ども絵日記~ながさきの四季」(長崎新聞社)出版 
平成24年 「長崎の坂道で対州馬の荷運び再現」プロジェクト。25年 再び長崎市で対州馬による荷運び業再開を目指し「對州屋」として活動開始。29年 あさひ日本語学校・校長職を兼任。
〒852-8065
長崎市横尾町
tek/fax095-857-5236


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