アトリエ隼 仕事日記

長崎の遺産とも言うべき炭鉱・教会・対州馬など、「よかもん」をご紹介いたします・・・

対州馬の飼養と調教 33「 対州馬の採血の仕方 」

血液は微量であっても、遺伝子情報まですべてわかってしまうので、採血は非常に大事なことです。
私は実際には採血を行ったことがないのですが、二人組で採血を行った際の補助を行った経験があります。実際はホルター(無口)をつけ、前方からホルターをつかんで保持していれば問題なく行えると思います。おそらく針の痛みも人間ほどは感じないと思いますので、採血する直前に好物でも与えるとその好物に気持ちが行っている間に採血は難なく終わるかもしれません。

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対州馬の飼養と調教 32「 対州馬の浣腸のやり方 」

まず次の馬の消火器のイラストを見ていただきたい。馬を飼養する者で、この図を平静に眺めることができる者はまずいないでしょう。
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このイラストが表すことは、「はい、疝痛=食堂閉塞を起こす構造になっていますよ」ということです。
(*説明のためにweb上からこのイラストをダウンロードさせていただきました。どうぞご了承ねがいます)
この中で浣腸が効果を期待できるのは、おそらく「直腸」あたりまでです。その先には効果は及びません。ですから、浣腸は人に対して行うものとは、違うということを認識しておくことが大切です。構造は圧のかかった水を肛門から入れるわけですから、ホースの先を肛門を傷つけないよう丸みを帯びた形状に削っていればよいと思います。ホースが届かないような場所で浣腸を行うには手動のポンプと水を入れたバケツで十分役割を果たせると思います。この場合も肛門に差し込む先を熱などで丸みをつけておきます。
しかし、何より牛とはまったく異なる馬の消火器をイメージしておいて、給餌の仕方や何をどういうふうに与えるかについて注意を払っておくべきだと思います。
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対州馬の飼養と調教 26「 放牧地の柵はどのような構造・材質・高さにすべきか 」

馬の個体によってサイズはそれぞれ異なりますので、正確な数値は書きませんが、単管パイプ3列ぐらいの柵がいいと思います。それぞれの横棒の間、地上との間はいずれも馬体が通り抜けられない間隔にします。高さはそれぞれですが、最も上の3段目の横棒は鬐甲(きこう)よりも低い位置にしてください。馬が外に首を出す時は2段目と3段目の間からというふうにします。体はずんぐりして体高も低いですが、1mくらいは飛び越えるジャンプ力がありますので、3段目は1m50cmくらいには設定してください。また、柵には当然体を持たれかけたり、大きな力を加えますので、縦の支柱は尖った先端をつけて(1個150円くらいと思います)、少なくとも50cmは地中に埋め込んでください。支柱と支柱はクランプで留めますが、ねじ山の部分に体を引っ掻けることがあるので、できたらサンダーとかで角を丸く削った方がいいです。雨を避けるシェルターも柵と連結して組むと強度も上がります。屋根の部分は風の抵抗を受けにくいよう傾斜を緩やかにします。屋根の部分はトラック用のシートが丈夫で扱いやすいです。これを単管に巻き付けるように固定するとかなり強固な屋根になります。過去何度も台風に逢いましたが、一度も剥がされたり破られたりすることはありませんでした。特に風避けは必要ありません。かえって夏場は馬にとって不快なだけと思います。壁が無いと可哀そうな気がするかもしれませんが、厳冬期に体の毛が凍っても対州馬はいたって元気にしていますので、人の耐寒性とはまったく違うと考えてもらって大丈夫です。
馬を出し入れする開閉部も単管パイプを使って簡単にできます。何より丈夫な割に比較的安価という点が魅力です。木材だとあらゆる面でこうはいきません。

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対州馬の飼養と調教 25「 台風にはどのような備えが必要か 」

近年、台風は徐々に大型化しています。やはり十分な備えは必要かと思います。
対州馬自体は体重が300kg前後あり、重心も比較的低いので台風の風雨そのものは大丈夫です。しかし、問題は厩舎があったり、周りに何らかの遮蔽物があるとしたら、それが風に飛ばされて馬に当たることが心配されます。これは対州馬に限らないことですが、馬に雨風が当たらないようにと無理に壁をつくろうとすると、かえってそれが仇になるかもしれないということは頭においておくべきでしょう。

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対州馬の飼養と調教 24「 馬の血を吸い、ストレスを与えるサシバエを劇的に減らすことは可能か 」

可能です。晩春から初秋にかけて、馬を飼う人なら誰でも頭を痛めるのが、サシバエ対策です。(アブも然り)、なかなか決定的な駆除方法が無く、馬体にかけるスプレーなどではほとんど効果がありません。走光性でもないので、夜間の電撃殺虫などもできません。
では、どうすれば標題のように劇的に減らせるか?これには、「元を断つ」しかありません。つまりサシバエのウジが育ちやすい場所を狙い撃ちし、ウジが育たない環境をつくってやります。
ウジは排水口付近のぬかるんだ土壌で育ちます。水が深く溜まる所や、反対に乾いた場所には育たないので、まずウジが卵から孵る場所を特定し、徹底的にそこを攻めます。
私の場合は、キンチョーのETBを使いました。1ℓで12,000円あまりと少し値ははりますが、200~400倍に希釈して使うので、コスパはいいです。
できれば200倍に希釈したETBをじょうろなどに入れてウジが育ちそうな場所に散布してください。
もしそこにウジがいたら、数分で出てきて死にます。このような感じでウジの生育場所を潰していけば、サシバエを激減させることができます。このETBは馬体に散布することもできますが、まずサシバエが成虫になっているという状態を根絶させないかぎり、50歩100歩なのです。つまり外国産であろうが、国産であろうが、虫除けスプレーというのは、すべて効果が期待できないし、お金の無駄と思います。ハエ取り紙などにはほぼつきません。

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プロフィール:江島 達也
 長崎市泉町生まれ。 私の「故郷」は戦後間もない頃造られた、お風呂もないアパートで棟の名が「隼(はやぶさ)」。それが絵師としての屋号です。群馬大学教育学部美術科卒。 大学の4年間、実にボンクラな学生でしたが、4年目は仲間と自主ゼミを立ち上げJ・デューイやM・モンテッソーリなどの教育学を学びました。この頃、前橋市内にあったフリースクール(オルタナーティブ・スクール)をつくる会などに参加しまして、この時期の様々な社会人との出会いが、その後大きな影響となりました。
包装機械メーカーの東京営業所に入社、8ヵ月後退社。平成2年より長崎県教員として県内各校に勤務しました。 平成17年末退職後、フリーのイラストレーターとして活動開始。
平成23年3月 「僕の子ども絵日記~ながさきの四季」(長崎新聞社)出版 
平成24年 「長崎の坂道で対州馬の荷運び再現」プロジェクト。25年 再び長崎市で対州馬による荷運び業再開を目指し「對州屋」として活動開始。29年 あさひ日本語学校・校長職を兼任。
〒852-8065
長崎市横尾町
tek/fax095-857-5236


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